Windows 10向け(むけ)新しい(あたらしい)コンソール「Windows Terminal」の(しん)バージョンを試す(ためす)

 Windows Terminalのプレビュー(ばん)更新(こうしん)された。現在(げんざい)公開(こうかい)されているWindows Terminalは、Version: 0.3.2171.0である。

現在(げんざい)最新(さいしん)(ばん)は、Version: 0.3.2171.0。なお、このAbuot表示(ひょうじ)もv0.3で改良(かいりょう)された部分(ぶぶん)

 今回(こんかい)改良(かいりょう)では、ウィンドウのデザインが少し(すこし)変更(へんこう)になり、新規(しんき)のキーに割り当て(わりあて)可能(かのう)機能(きのう)追加(ついか)されている。また不評(ふひょう)だったのか、標準(ひょうじゅん)一部(いちぶ)のキー割り当て(わりあて)変更(へんこう)になっている。動作(どうさ)(ちゅう)安定(あんてい)(かん)という(てん)では、少し(すこし)進ん(すすん)だのかもしれないが、(ぎゃく)設定(せってい)ファイルのエラーで立ち上がら(たちあがら)なくなったり、エラーを表示(ひょうじ)せずに落ち(おち)てしまうことがある。

 なお、Widnows Terminalはストアアプリなので、この記事(きじ)読ん(よん)でいる時点(じてん)ではすでに更新(こうしん)されている場合(ばあい)もある。このような場合(ばあい)古い(ふるい)Profile.jsonファイル(設定(せってい)メニューで開く(ひらく)もの)を削除(さくじょ)するか、移動(いどう)させてから、Windows Terminalを起動(きどう)すると、profile.jsonファイルが作り直さ(つくりなおさ)れ、新しい(あたらしい)キー割り当て(わりあて)などが含ま(ふくま)れるようになる(方法(ほうほう)などは後述(こうじゅつ))。

v0.3における変更(へんこう)(てん)をざっと見る(みる)

 v0.3では、タブバーとタイトルバーを一緒(いっしょ)表示(ひょうじ)させたとき(「"showTabsInTitlebar" : true」としたとき)に新規(しんき)タブボタンとメニューボタンがタブの右側(みぎがわ)表示(ひょうじ)されるようになっている。

タブとタイトルバーを一体(いったい)にさせていると、新規(しんき)タブおよびメニューボタンはタブの右側(みぎがわ)寄せ(よせ)表示(ひょうじ)される

 ただし、タブバーとタイトルバーを分離(ぶんり)させたときには、新規(しんき)タブボタンとメニューボタンはタブバーの右端(みぎはし)表示(ひょうじ)される。

タイトルバーとタブバーを分離(ぶんり)すると、新規(しんき)タブおよびメニューボタンは右寄せ(みぎよせ)になる

 見た目(みため)はあまり変わら(かわら)ないが、タイトルバーのタブのないところならつかんでウィンドウを動かせる(うごかせる)ようになった。ただし、タブとタイトルバーを一体(いったい)にしているときには、タブ部分(ぶぶん)をつかんでもウィンドウは動か(うごか)せない。

 また、内部(ないぶ)(てき)構造(こうぞう)として、WindowsのUI Automation Treeに対応(たいおう)した。これは、外部(がいぶ)からアプリを制御(せいぎょ)したり、ナレーターなどで表示(ひょうじ)読み上げる(よみあげる)(さい)利用(りよう)されているもの。とりえあえず、確認(かくにん)するなら、Windows SDKなどに含ま(ふくま)れる「inspect.exe」でUI要素(ようそ)表示(ひょうじ)できる。

Windows SDK付属(ふぞく)のinspector.exeでWindows Terminalを表示(ひょうじ)されたところ。UI Automation TreeはこのようにウィンドウのUI要素(ようそ)階層(かいそう)構造(こうぞう)として表現(ひょうげん)し、UIオートメーション対応(たいおう)ソフトウェアは、このツリーから必要(ひつよう)なUI要素(ようそ)見付ける(みつける)

 また、以下(いか)のMSのブログによれば、新しい(あたらしい)Profileの項目(こうもく)追加(ついか)されたとのことだが、実際(じっさい)には以前(いぜん)から公開(こうかい)されていたgitHubのドキュメントに掲載(けいさい)されていて、前回(ぜんかい)のレポート(Windows 10向け(むけ)新しい(あたらしい)コンソール「Windows Terminal」プレビュー(ばん)試す(ためす))に掲載(けいさい)したものと同じ(おなじ)だった。

●Microsoft Windows Command Line Tools For Developersブログ(英語(えいご)
 Windows Terminal Preview v0.3 Release
 https://devblogs.microsoft.com/commandline/windows-terminal-preview-v0-3-release/

 一方(いっぽう)で、新しい(あたらしい)キーバインドの項目(こうもく)増え(ふえ)ている。増え(ふえ)たのは以下(いか)の4つのコマンドだ。

closePane
copy
copyTextWithoutNewlines
duplicateTab

 それぞれ、以下(いか)(ひょう)にデフォルトのキー割り当て(わりあて)とともに示す(しめす)。ここで赤字(あかじ)部分(ぶぶん)追加(ついか)されたものとなる。

 Windows Terminalが生成(せいせい)するprofile.jsonファイルでは、「Ctrl+Shift+W」に割り当て(わりあて)られているコマンドはClosePaneだが、(まえ)のバージョンにあった「Ctrl+W」のCloseTabが消え(きえ)ている。しかし、v0.3でもコマンドとしてcloseTabを使う(つかう)ことは可能(かのう)で、closeTab、ClosePaneのどちらも現時点(げんじてん)ではタブを閉じる(とじる)動作(どうさ)となる。

 というのも、Windows Terminalに使わ(つかわ)れているCascadiaというサブプロジェクトでは、タブ(ない)縦横(じゅうおう)複数(ふくすう)のPaneに分割(ぶんかつ)可能(かのう)になっていて、タブの分割(ぶんかつ)された部分(ぶぶん)をPaneと呼ん(よん)でいる。closePaneはそのためのもの。分割(ぶんかつ)されていないのでタブがPaneそのものなので、どちらでもタブが閉じる(とじる)のである。

 ほかに「SplitVertical」、「SplitHorizontal」といったコマンド(めい)予約(よやく)されているが、いまのところProfile.jsonのキー割り当て(わりあて)では受け付け(うけつけ)ないようだ。このあたりは、GitHubの以下(いか)部分(ぶぶん)をみるとわかる(https://github.com/microsoft/terminal/blob/5074335392c14d3359280609c8a03166cc20b857/src/cascadia/TerminalApp/AppKeyBindings.idl

 また、ウィンドウの右端(みぎはし)折り返し(おりかえし)ているテキストをコピーしたときに折り返し(おりかえし)部分(ぶぶん)改行(かいぎょう)コードを入れ(いれ)ないようにするクリップボードへのコピー動作(どうさ)である「copyTextWithoutNewlines」が利用(りよう)できるようになっている。ただし、新しい(あたらしい)WindowsTerminalにprofile.jsonを生成(せいせい)させても設定(せってい)含ま(ふくま)れないようなので、手動(しゅどう)設定(せってい)する必要(ひつよう)がある。前述(ぜんじゅつ)のブログによれば、「Ctrl+Shift+N」へ割り当てる(わりあてる)ことを想定(そうてい)しているようだ。

実際(じっさい)新しい(あたらしい)バージョンのWindows Terminalを使っ(つかっ)てみた

 前述(ぜんじゅつ)したようにWindows Terminal Preview v.0.3は、Microsoftストアアプリから入手(にゅうしゅ)できる。すでにインストールしていたユーザーは、もう自動的(じどうてき)にアップデートされていると思わ(おもわ)れる。

 まず、Windows Terminalの起動(きどう)だが、アプリ実行(じっこう)エイリアスが定義(ていぎ)されており、wt.exeでコマンドラインから起動(きどう)可能(かのう)だ。

Windows TerminalはUWPアプリだが、アプリ実行(じっこう)エイリアスが登録(とうろく)されているため、wt.exeで起動(きどう)することが可能(かのう)になっている

 GitHubのソースコードを見る(みる)とコマンドラインオプションなどの処理(しょり)垣間見(かいまみ)えるので、将来(しょうらい)(てき)にはオプションで挙動(きょどう)変更(へんこう)できるように計画(けいかく)しているようだが、いまのところ公式(こうしき)発表(はっぴょう)はない。

 wt.exeを起動(きどう)するとWindows Terminalが新しい(あたらしい)ウィンドウとして起動(きどう)する。いまのところ、別々(べつべつ)のウィンドウとして開い(ひらい)たタブを1つのウィンドウに統合(とうごう)することはできなさそうだが、タブで切り替える(きりかえる)よりも別々(べつべつ)のウィンドウになっていたほうが便利(べんり)なこともある。そういうときにwt.exeを実行(じっこう)させれば、(べつ)ウィンドウでWindows Terminalが開く(ひらく)。いっそタブ表示(ひょうじ)をやめてしまってもいいかもしれない。

 なお、画像(がぞう)指定(してい)などで、profile.json(ない)でパスを指定(してい)するとき、以前(いぜん)記事(きじ)紹介(しょうかい)したようにパス区切り(くぎり)には、「¥¥」((ぎゃく)スラッシュまたは(えん)マーク2つ)を使う(つかう)。しかし、それ以外(いがい)に「/」(スラッシュ単独(たんどく))でもパス区切り(くぎり)として認識(にんしき)してくれる。また、Windowsで標準(ひょうじゅん)(てき)な「%userprofle%」(ユーザーフォルダーへのパスを示す(しめす))といった環境(かんきょう)変数(へんすう)使う(つかう)表記(ひょうき)利用(りよう)できないようだ。

 この%によるユーザーフォルダー指定(してい)入れ(いれ)てしまうと、Windows Terminalが起動(きどう)できなくなることがある。その場合(ばあい)、ユーザーフォルダーのAppData(隠し(かくし)フォルダー)の(なか)にある

%userprofile%¥AppData¥Local¥Packages¥Microsoft.WindowsTerminal_8wekyb3d8bbwe¥RoamingState

にprofile.jsonファイルがあるので、これを削除(さくじょ)するか、移動(いどう)させてから起動(きどう)するといいだろう。WindowsTerminalは、ここにprofile.jsonがない場合(ばあい)、デフォルト設定(せってい)からprofile.jsonを作成(さくせい)してここに配置(はいち)する。

 背景(はいけい)背景(はいけい)(しょく)をプロファイルごとに変え(かえ)ておくと区別(くべつ)がしやすくなる。

バックグラウンドに文字(もじ)入れ(いれ)小さな(ちいさな)画像(がぞう)指定(してい)してみた。こうするとウィンドウがかなり区別(くべつ)しやすくなる。こうした画像(がぞう)は、ドローイング、ペイントアプリでも作れる(つくれる)が、Image Magickで作る(つくる)簡単(かんたん)

 多数(たすう)のウィンドウを開く(ひらく)ならタブも便利(べんり)だが、(すう)(まい)程度(ていど)なら別々(べつべつ)にウィンドウになっていてもいいかもしれない。いまのところ、起動(きどう)()にprofileを指定(してい)することができないため、デフォルトのprofileのみしか起動(きどう)できないが、cmd.exeを起動(きどう)できれば、wslもpowershellもあとからウィンドウ(ない)起動(きどう)できる。

 こうなると、(むかし)のコンソールと同じ(おなじ)だが、タブで多数(たすう)のセッションを切り替える(きりかえる)よりも、意外(いがい)にこっちのほうがしっくりとくるのは筆者(ひっしゃ)古い(ふるい)人間(にんげん)だからだろうか。

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